【感想】アリタリア航空からITAエアウェイズへ!大嫌いな航空会社はどのように生まれ変わったのか?


みなさん、イタリアを代表する航空会社「アリタリア航空」って、なくなってしまったのをご存知ですか?

アリタリア航空は、2021年10月に運航を終了ました。

その後継となったのが、ITAエアウェイズ!

そのITAエアウェイズに乗ってみました。

今回は、アリタリア航空とITAエアウェイズの違いや、乗ってみた感想をお伝えしますね!

目次
スポンサーリンク

実は大嫌いだったアリタリア航空

アリタリア航空は、イタリアの国営航空会社として長年にわたって活躍してきました。

ですが、経営難やコロナ禍の影響でついに運航を停止しました。

私はるこんは、人の悪口を言うのはあまり好きではないです。

ですが!

もうなくなってしまったので、はっきりと言わせてもらいます!

「アリタリア航空、大っ嫌いだったー!」

そう、アリタリア航空といえば、世界の航空会社でも評判の悪い会社。

はるこんも、何回か乗ったことはあるけれど大嫌いで、近年は乗るのを避けていたほど。

本当は、日本に行くのはローマ経由が1番いいのだけれど、アリタリア航空を使いたくなかったので、他の航空会社でパリやフランクフルト、ウィーンを経由するコースを選んでいたほど!

どうしてアリタリア航空会社嫌いだったのかというと、なにせ信用できない。

キャンセルや遅延は当たり前。

予定通りに離陸したことも着陸したこともない!

しかも、いきなりフライトがキャンセルされたり、延期されたりする。

友達は、空港でいきなり「オーバーブッキングのため翌日に振替」となったことが数回あるって言っていました。

はるこんは、離陸前に、乗客と荷物の数が合わないとかで、飛行機の中で2時間半待機させられたこともありました。(だったらせめて降りて待っていたかった。飛行機の座席で2時間半待機って拷問なのよ)

また、離陸の遅延のため、乗り換えの飛行機に間に合わなかったことも。

時間にいい加減で信用できないと悪評だったアリタリア航空会社だけど、その他にも「機内のサービスが悪い」「機内が汚い」「トイレが汚れっぱなし」「トイレットペーパーを誰も補充しない」「機内食が美味しくない」「機内の設備が古い」と散々の評判でした。

とにかく、時間にルーズっていうのが1番困る!

乗客だって1人1人予定があるんだから、、。

ということで、「アリタリア航空」というだけで、避けていたほどでしたが、2023年の年末に日本に一時帰国することに。

ですが、仕事が忙しかったため、結構直前になってチケットを取ることになりました。

今回は、旅行会社に手配してもらったんだけれど、直前すぎてなかなか日程に合うチケットが見つからない。

ようやく日程に合うチケットを見つけてもらえて、ラッキー♪と思っていたら、、

「ローマ経由になりますね」

と旅行会社のお姉さん。

「ローマ経由?っていうことはアリタリアですか!アリタリアは申し訳ないですが、勘弁です!」

と言うと「今はITAですからね。試しに乗ってみたらいかがですか?」と言われてしまった。

うーん、ITAといっても、アリタリアの後継なんでしょうっ?

中身は同じ会社でしょうっ!?

なにも変わっていないんじゃないの〜?

と思ったけれど、年末年始だから贅沢も言っていられず。(そもそも、そんな直前になって探したはるこんが悪い)

日程に合うチケットがそれしかなかったし、特にITAの悪い評判も聞いていなかったので、恐る恐る乗ってみることにしました。

ITAエアウェイズとは?

アリタリア航空が、2021年10月に運航を終了し、その代わりに、イタリア政府が新たに設立したのが「ITAエアウェイズ」!

2021年10月15日から運航を開始しました。

ITAエアウェイズは、アリタリア航空の資産の一部を引き継いだものの、完全に新しい会社としてスタートしているそうです。

では、ITAエアウェイズは、アリタリア航空とどう違うのでしょうか?

私は、ITAエアウェイズの国内線・国際線の両方に乗ってみて、その違いを実感しました。

ここでは、私の体験をもとに、ITAエアウェイズの魅力や改善点を紹介したいと思います。


スポンサーリンク

ITAエアウェイズの魅力は?

では、ITAエアウェイズが、アリタリア航空よりも良くなった点を見ていきましょう!(画像は、ローマ・フィウミチーノ空港)

機内サービスが良くなった

はるこんが1番実感したのがこれ!

乗務員さんたちのクオリティーやサービスが上がりました!

アリタリア航空の時は、無愛想でサービスに無関心な乗務員さんが多く、そのあまりの無愛想な態度が不評でしたが、ITAの乗務員さんたちは笑顔でサービスしてくれる人が多かったです。

驚いたのは、男性乗務員さんが多かったこと!

アリタリア航空時代は、女性乗務員さんが圧倒的に多かったのですが、ITAエアウェイズは、男女比が半々くらいだと思います。

男性乗務員さんたちは、笑顔でとても丁寧。

しかも、年齢比も高い人が多い印象でした。

しかも男性乗務員がナンパしてくることもない!

アリタリア航空では、飛行機の上でしょっちゅうナンパされていましたが(彼らは仕事中です!)、今回は笑顔でサービスしてくれるものの、電話番号をしつこく訊かれたり、渡されることもなかったです。

飛行機でナンパって信じられないかもしれませんが、いろいろ訊かれるのが煩わしすぎて、イタリア語が話せないふりをしたこともあったほど。

本当に、アリタリア航空のモラルとか風紀はどうなってるの、と言いたくなりましたが、イタリア人の友達に言わせると「まあ、イタリア人だからね」で済んでしまう話だそうです。

それはさておき、ITAエアウェイズの乗務員さんたちは、みなさんとても親切でした。

効率的で革新的なサービス

ITAエアウェイズは、アリタリア航空の問題点を改善するために、効率的で革新的なサービスを提供しています。

アリタリア航空の時は、機内の設備が古く、椅子はがたつき、リクライニングは壊れている、カーペットもほつれている、という感じでしたが、ITAエアウェイズの機内には新しい設備が整っています。

チェックインや搭乗手続きは、スマートフォンやタブレットで簡単にできます。

また、機内では、豊富な数の映画やゲーム、音楽が楽しめます。

さらに、ITAエアウェイズは、環境にも配慮しています。

燃料効率の良い新型機を導入したり、CO2排出量を削減したり、再生可能エネルギーを利用したりしているそうです。

あと、アリタリア航空との違いは、毛布や枕が前席に配られること!

機内は暖かく、快適でした。

アリタリア航空の飛行機に乗ると、毎回風邪をひいていたので、アリタリアの機内はやっぱり寒かったのかなと思います。

機内で寒さを感じることなく過ごせるというのは、大きいと思います!

イタリアやヨーロッパへのアクセスが良い

ITAエアウェイズは、イタリアやヨーロッパへのアクセスが良いです。

ITAエアウェイズは、イタリアの主要な空港を拠点としています。


ローマ、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリ、カターニアなどの都市に直行便があります。

また、ヨーロッパの主要な都市やリゾート地にも多数の便があります。

パリ、ロンドン、ベルリン、バルセロナ、アムステルダム、アテネ、リスボン、マドリードなどの都市や、ニース、マルタ、イビサ、マヨルカなどの島にも行けます。

あと、重要なのが時間にルーズではないということ!

アクセスは便利でも、遅延があったら乗り換えに不便ですよね。

今回乗ってみて、ITAの国内便・国際便ともに遅延はありませんでした。

とても心配していたので、逆にびっくり!

定刻で離陸していました。

これは大きな違いですね、本当にすごい!

きっとアリタリア時代の不評を受けて、がんばって改善したのではないででょうか。

イタリア国内でも、ITAが遅延するという評判は聞いていません。

なので、新しい体制で本当にがんばっているのだと思います。

イタリアの文化や食を楽しめる(らしい)

ITAエアウェイズは、「イタリアの文化や食を楽しめる航空会社」と宣伝しています。

機内では、豊富なイタリア映画やイタリアの音楽を提供しています。


では、機内食はどうでしょうか?

機内食は「力を入れている」ということですが、私はるこんが実際に食べた機内食は、こちらです。

イタリア料理か日本料理がどちらがいいか訊かれたので、日本料理と答えました。

出てきたのは、、、おうどん?

おうどんの上に、ミネストローネを煮詰めたものをかけたような一品でした。

機内食という性質上、汁状のものはNGなようで、「汁のないおうどん」のようなものになったそうです。

お味は、、、。

はるこんは悪口を言うのが好きではないので、、、(でもさんざんアリタリアの悪口は言っていたけど?←あれは悪口というより、本当のことなので、、)

まあ、見た目と比例するとお答えしておきましょう。(汗)

日本のおうどんをイメージしていると、全く違う料理だと思います。

まあ、日本料理をイタリア風にアレンジした斬新な一品、、?

不思議な味でしたが、残さず全部ありがたくいただきました。

機内食は温かく、機内で温かいものをいただけるというのは、ありがたいことです。

ITAエアウェイズの改善点は?


ITAエアウェイズの良くなった点をあげていきましたが、もちろんこれからの課題もあります。


ITAエアウェイズの大きな課題は、まだ新体制になってからあまり時間が経っていないので、便数や路線が多くないことです。

日本だけでなく、他のアジアやアメリカ、アフリカ、オセアニアなどの大陸間の都市への便も少ないです。

ITAエアウェイズは、今後、便数や路線を増やしていく予定だそうですが、まだまだ発展途上です。

そして、新しく名前が変わったので、知名度も低いです。

アリタリア航空がなくなったと知っている人もまだ少ないですし、ITAエアウェイズと聞いてもピンとこない人もいるでしょう。

知名度が低いため、航空会社に信頼度はまだまだこれからです。

課題はあるものの、新体制で改良を続けている姿が見えました。

個人的には、また利用してみたいと思いました!

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ITAエアウェイズは、アリタリア航空から生まれ変わったイタリアの新しい航空会社です。

ITAエアウェイズは、効率的で革新的なサービスや、イタリアやヨーロッパへのアクセスが良いことや、イタリアの文化や食を楽しめることが魅力です。

今回のITAエアウェイズのフライトは、イタリア国営航空会社の新体制を知るいい機会になりました。

ITAエアウェイズは、まだまだ成長していく航空会社だと思います。

みなさんも、機会があったらぜひ乗ってみてはいかがでしょうか?

追記

この記事を書いてから半年経って、その間に何度か利用しました。

その感想を追記として書いているので、こちらの記事もぜひ見てみてね❤️▼


スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

イタリア・フィレンツェ在住のソプラノ歌手でエッセイスト。
フィレンツェ国立音楽院大学院オペラ科卒。
エルフキャットの姉妹、E.Tちゃんとグレムリンちゃんと一緒に暮らしています。

海外に暮らしながら、見えなくなっていた日本のかたちを言葉にしています。
日常の中の違和感や静けさ、伝えそびれた感情たち。
短いけれど、少しだけ“考えたくなる”エッセイを、フィレンツェからそっと届けています。

目次
閉じる