【画像】イタリアで観光客の破壊行為が続出!フィレンツェの大人気ネプチューン像が折れた!!

最近、観光客による歴史遺産の破壊行為が頻発しています!

今度はフィレンツェの歴史遺産「ネプチューンの噴水」に観光客が侵入し、大理石部分を破壊したというのです。

ネプチューン像といえば、フィレンツェの画像に必ず出てくるほどの有名な噴水。

しかも、侵入時に警報ブザーが鳴らなかったというとんでもない事態も発覚!

この観光客はどうして侵入したのか、そしてどうして警報ブザーが鳴らなかったのか、詳細を見ていきましょう!

目次
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フィレンツェの歴史遺産を観光客が破壊!

Fountain of Neptune on Piazza della Signoria in Florence

イタリアのフィレンツェ・シニョーリア広場にある荘厳な雰囲気の噴水「ネプチューンの噴水」。

フィレンツェの有名な歴史遺産で、16世紀につくられたもの。

画像を見て、多くの人が「なんとなく見たことある」って思ったと思います。

このネプチューンの噴水、なんとフィレンツェ市が水道システムを完成させた同じ年につくられたもので、まさしく「水」の象徴となっています。

勢いよく流れる噴水は、ネプチューン像の荘厳さをますます引き立てていますね!

さて、このネプチューン像に、男性観光客が柵を飛び越えて侵入しました。

男性の目的は、、「自撮り」!


噴水の柵を越えて中に入り、ネプチューンの隣でパチリ。

では、その自撮り画像を見てみましょう!

▼その画像がこちら▼

わぁ、迫力ある画像ですね〜!

と冗談はさておき、この画像を撮った後、下りるために馬の像に飛び乗り、その馬の足部分がボキっと折れてしまったそう!(ひいぃ〜!)

慌てて逃走したものの、市の防犯カメラに全て映っていました。

フィレンツェのナルデッラ市長はものすごく怒っていて、怒りのツイート(ポスト)をしています。

ナルデッラ市長のポストに、市の防犯カメラで一部始終が映っている動画が載っているので見てみてくださいね!▼

ナルデッラ市長さん、とっても怒っていてこうコメントしています。

市のカメラのおかげで犯人は特定され、高額の罰金を支払うことになるだろう。文化遺産の破壊行為を正当化する理由はない。

ナルデッラ市長のポストより

この男性は、22歳のドイツ人観光客であったことがわかっています。

市当局によると、損害額は5,000ユーロ(約79万円)になるとのこと。

はるこんは正直、「え!?たった5,000ユーロで修復できるの?大丈夫??」と思ってしまいましたが(汗)。

みなさんはこの金額、どう感じたでしょうか?

どうして警報ブザーが鳴らなかったのか!?

実は、この男性が噴水内に侵入した際、警報ブザーが鳴らなかったことがわかっています。

どうして鳴らなかったのでしょうか?

それは、ライトアップの光で遮られてセンサーがうまく作動しなかったからだそうです。

イタリアらしいなぁ、、、ちょっといい加減😂

でも、噴水内から出る時にはセンサーがちゃんと作動したようで、ブザーが鳴ったとか。

男性はブザーに驚いて急いで逃げたようですが、結局拘束されることに。

これに対してナルデッラ市長は、

「フィレンツェ市の警報ブザーのおかげで犯人を捕まえることができた」

と言っていますが、そもそもちゃんと侵入時にも作動していれば、驚いてすぐにやめたと思うので、

おいおい、歴史遺産なんだから管理をしっかりしてよぉ、と思ってしまいます。

そもそもこのネプチューン噴水、以前は警報ブザーがなかったそうですが、破壊行為があり、取り付けることに。

それが2005年に、何者かがネプチューン像によじ登り、手の部分を破壊させたというもの。

▼その時の画像がコレ▼

手の部分、バッキバキに折れてるじゃん!と唖然としてしまいました(汗)。

この時から、再発防止のためにフィレンツェ市は監視カメラと警報ブザーを設置したようですが、、再発してしまいましたね、、。

ナルデッラ市長は、「今後は2度とこのようなことがないよう、警報ブザーの見直しに取り掛かる」とコメントしています。

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イタリアで頻発する観光客による破壊行為!

つい最近も、ローマのトレヴィの泉に観光客が侵入するという事件がありましたね!(この件は、みなさん興味あったらブログで書いてみようと思います)

コロッセオの壁に落書きしたり、柱に文字を掘ったり、、

以前のイタリアだったら、めんどくさいので(?)あまり深刻に取り扱ってこなかった歴史遺産の破壊行為。

最近はあまりにも多く、修復大変ということで、厳罰化が進んでいます。

このドイツ人観光客の事件は、イタリアでもドイツでもメディアで取り上げられ、大きな話題になっています。

フィレンツェでは、8月にヴァザーリ回廊にドイツ人観光客がスプレー缶で落書きするという事件も起きていて、「またドイツ人かい」という声もイタリア国内で上がっていますね。

ただ、国籍問わず歴史遺産は問題となっていて、現に最近起きた事件に、イタリア人のカップルがフィエーゾレ博物館の壁に名前を彫ったというものもあります。

現在は、罰金をきちんと科されますので、「イタリア行った記念に壁に名前彫ってこよ〜っと」って思っている人は注意してくださいね❤️

まとめ

いかがでしたでしょうか?

はるこんは、ネプチューンの噴水って、美術館のように遠くから見るものだと思っていましたが、中に侵入しようとする人もいるんですね〜。

ほとんどの人が、中に入ろうなんて気にもならないと思いますが、、。

いい写真を撮りたい!って思う気持ちもわかりますが、柵の外からでも十分ネプチューンの迫力にある素敵な写真が撮れますよ!

ちなみに、今回の男性は罰金だけでなく、場合によってはフィレンツェに今後入れなくなる可能性もあるそうです。

イタリアでは厳罰化が進んでいるので、ぜひ頭の隅に置いておいてくださいね!

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この記事を書いた人

イタリア・フィレンツェ在住のソプラノ歌手でエッセイスト。
フィレンツェ国立音楽院大学院オペラ科卒。
エルフキャットの姉妹、E.Tちゃんとグレムリンちゃんと一緒に暮らしています。

海外に暮らしながら、見えなくなっていた日本のかたちを言葉にしています。
日常の中の違和感や静けさ、伝えそびれた感情たち。
短いけれど、少しだけ“考えたくなる”エッセイを、フィレンツェからそっと届けています。

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