「悪い政治家を川に沈める」、、日頃政治家にイライラしている人は、そう考えただけでもスッとするかな?
ところが、実際に「その年最も悪い政治を行った政治家」を見せしめとして川に沈める町がイタリアにあるって知ってる?
今、世界中で話題になってるよ!
ということで、今回はこの「トンカ」というイベントについて見ていこう!
政治家を檻に閉じ込め、川に沈める刑に処すイベント「トンカ」

イタリアのトレントという町では、毎年6月19日に陪審員が「その年の最悪の政治家」を決めて、檻に閉じ込め、川に沈める「見せしめ刑」を行うイベントが開催される。
このイベントを「トンカ」と言って、たくさんの見物人で町が溢れかえるよ。
その年に最悪の政治を行ったと決められた政治家は、頑丈な檻に閉じ込められ、吊るされたまま地元のアディジェ川の中へ、、!!😱
トンカの開催地・トレントってどこにあるの?

トレントはイタリア北部にある、人口12万人ほどの町。
あの「ロミオとジュリエット」の舞台となったヴェローナからさらに北に電車で1時間くらいの場所に位置するよ。(よく知られているミラノやヴェネツィアからは、電車で約3時間)
気候は涼しくて過ごしやすく、イタリアの中でも比較的治安が良い町。
そして、住民は正義感の強い人も多いと言われている、、。(汗)


どうして川に沈めるのか?

トレントの守護聖人は「聖ヴィジリオ」で、中世からこのトレントの人達は、この守護聖人を崇めてきた。
そして、罪人などは「神を冒涜した」として、川に沈めるという見せしめ刑を中世からずっと行ってきたという歴史があるよ。
現代での伝統・見せしめ刑イベント

と、ここまで聞いて「うわぁ、エグい、、!」と思ったそこのあなた、ご安心を!
現代では、「伝統を模倣する」という形で行う、政治家になりすました芸人が行うイベントとなっているよ。(吊るして、川に漬けるけれど、沈む前にちゃんと引っ張り上げているよ)
とはいえ、民衆が「悪い政治を行ったと思う政治家を選出して晒す」というこのイベントは、海外では「ぜひうちの国でもやりたい!」と大きな話題になっている。
海外の反応は

なんてすばらしい国でしょう!!私達の地域でもぜひ取り入れたい
おいおいイタリアに嫉妬してきたぞ
この儀式から伝わる “作られた当時はもっと残酷なものだった” 感
ああ、元々は奇抜な処刑だった儀式が時代の変化とともにイベントになったタイプのやつだな
こういうイベントはもっといろいろな地域で採用されるべきだと思う
まとめ

このように、悪影響を与えたと思った人を選出して晒す、というのは、毎年みんなで政治や社会を考えるいい機会になるかもしれないね。
世界中で「いろいろな地域に取り入れた方がいい!」という声が上がっているものの、やり方がやり方だけに、地域によっては問題になったり、受け入れられない可能性もありそう。😅
そんな中、こういうイベントがユーモアや笑いをもって受け入れられるのは、イタリアならではなのかもしれないよね!

